「検査の結果だけど………」




次の日俺は病院から呼び出された。





「君の存在を…………彼女は忘れているようだ。」





全てが壊れた気がした。





積み上げたものが。





崩れていった。




「花恋が、俺を…」




「一時的なものかもしれないし、もしかしたら二度と、思い出せないかもしれない」




あまりにも………





ひどい現実。





「千尋くん……。」





俺を見て苦しそうに櫻田先生は言った





「もし、君が花恋ちゃんを大切にするなら…………少し、彼女と距離を取るべきだ」






静かな声で告げられたのは…………




あまりにも、残酷な言葉。