その日の夜はなかなか寝れなかった。 眠りについたのは夜が明けた頃。 花恋が、目覚めただけで俺は満足なのに。 花恋の記憶に俺がいないと思うとちょっと辛い。 でも、俺が……俺が記憶を取り戻してみせるから。 そのときまで、どうか。 まっててな…――――――