偽りの翼Ⅱ




15分ぐらいすると、彼は戻ってきた




「はぁっ、はぁっ」




相当走ったんだろう。千尋がこんなに息を切らしているのはめずらしい




「何を忘れたの?」



そう聞くと   



「なんも忘れてなかったみたい」
   


彼は笑いながらそういった




「無駄走り?」




「うん(笑)」




どうやらただの勘違いだったみたいだ




「じゃあ、帰る?」




千尋は、そう聞いてきた




ほんとは、帰りたくないんだけど…




困らせるわけにはいかないから




「うん」




私はコクリと頷いた