その日、私は千尋くんと一緒に倉庫に向かった この前、裕翔と別れたばかりで軽い女だと思われてしまうかもしれない そんなことを考えたけど、 やっぱり、誰も私を責める人はいなかった 千尋くんは 「俺の女だから」 と、みんなに公言し 私にとってもここに居やすいように気を利かせてくれた 裕翔は私のことを見て悲しそうな目をしていた 「ごめんね、裕翔…………」 私は誰にも聞こえない小さな声で呟いた