救急車に乗った俺は病院にいた。 すぐに月影の奴らにも電話をした。 どうしよう、このまま目を開けなかったら どうしよう、なにか病気だったら。 そんな不安ばかりが脳裏に浮かぶ。 まだ、好きって伝えてねぇよ… 俺は、花恋が好きなんだ。 花恋に裕翔じゃない、好きな奴がいるのは分かってる。 もしかしたら、それが俺なんじゃないかって期待している俺もどこかにいるんだ ――――検査の結果は納得の行かないものだった 「異常は見られませんでした」 「え?」 異常がない?