「あの、昨夜、律人さんがうちにいらして‥‥」
安心して、急に話し出した相沢さんに思わず「えっ?」と声を上げてしまう。
「どうされました?」
「あの‥‥いえ、すいません。どうぞお続け下さい」
律人‥‥出張じゃなかったの!?
挙動不審な私に少し困惑しつつ、相沢さんは可愛い声で続けてくれる。
「父がどうしてもってお誘いしたみたいで。律人さんもお優しいから遅くまで父のお酒に付き合ってくださって、そのままお泊まりいただいたんです。それで、今朝おかえりの時に腕時計を忘れてしまったみたいで、これ」
相沢さんがそっと差し出したのは律人がいつもしてる腕時計。去年の誕生日に私が奮発してプレゼントしたものだ。
その腕時計を相沢さんが優しく手に包んでいる。
「そう、ですか‥‥‥」
触らないで!って叫びそうなのを飲み込んで、笑顔で受け取る。
安心して、急に話し出した相沢さんに思わず「えっ?」と声を上げてしまう。
「どうされました?」
「あの‥‥いえ、すいません。どうぞお続け下さい」
律人‥‥出張じゃなかったの!?
挙動不審な私に少し困惑しつつ、相沢さんは可愛い声で続けてくれる。
「父がどうしてもってお誘いしたみたいで。律人さんもお優しいから遅くまで父のお酒に付き合ってくださって、そのままお泊まりいただいたんです。それで、今朝おかえりの時に腕時計を忘れてしまったみたいで、これ」
相沢さんがそっと差し出したのは律人がいつもしてる腕時計。去年の誕生日に私が奮発してプレゼントしたものだ。
その腕時計を相沢さんが優しく手に包んでいる。
「そう、ですか‥‥‥」
触らないで!って叫びそうなのを飲み込んで、笑顔で受け取る。

