「山内さんには彼氏さんがいる。でもどうやら順調ってわけじゃないし、かといってもめてるって感じでもない。だから僕に恋愛相談がしたい」
尋ねるように語尾を上げた町田さんは私を見つめると、ふぅっと息を吐く。
「その表情だと違うかな。そういや山内さん、相談じゃなくて、お願いって言ってたね」
「なんで‥‥」
続かない私の言葉に町田さんが眉根を寄せる。
「なんで?なんでって、そんなの最近の山内さん見てたら割と簡単に想像できるよ?」
「違っ‥‥‥」
「あぁ、もしかして会社での僕とイメージが違うから驚いてる?」
やっぱり上手く動かない口を諦めて、首を縦にブンブン振って意思表示する。
「僕、出世欲ないんだよね。後、会社であんまり人間関係を形成するつもりもない。だから、必要以上の能力や洞察力は発揮しない事にしてるんだ。あ、でも給料貰ってる分はちゃんと働くけどね」
『唖然とする』を初めて体感した。
尋ねるように語尾を上げた町田さんは私を見つめると、ふぅっと息を吐く。
「その表情だと違うかな。そういや山内さん、相談じゃなくて、お願いって言ってたね」
「なんで‥‥」
続かない私の言葉に町田さんが眉根を寄せる。
「なんで?なんでって、そんなの最近の山内さん見てたら割と簡単に想像できるよ?」
「違っ‥‥‥」
「あぁ、もしかして会社での僕とイメージが違うから驚いてる?」
やっぱり上手く動かない口を諦めて、首を縦にブンブン振って意思表示する。
「僕、出世欲ないんだよね。後、会社であんまり人間関係を形成するつもりもない。だから、必要以上の能力や洞察力は発揮しない事にしてるんだ。あ、でも給料貰ってる分はちゃんと働くけどね」
『唖然とする』を初めて体感した。

