別れるための28日の蜜日

ぐるぐる考えていたら、律人が答えをくれた。

「なんかさ、昨日プロポーズしたどさくさに、ヤキモチ焼くとか束縛したくなるとか素直に言ったらスッキリしてさ」



なるほど。ホントはベタベタバカップル派だったのに我慢してクールを装ってた反動で甘さも控えめだったんだな。で、素を出したから甘さも比例して糖度を増した、と。



ふむふむと納得していたら、背後から抱きしめられた。

「そしたら愛情表現も我慢出来なくなった」


思わず、ハクハクと言葉にならない言葉が出る。

我慢出来なくなったって、そんな素直に行動に移されたら、私の心臓がもたない。
どうにか離れようと、律人の腕に手をかけた時、電子音が鳴った。


あの音は私のスマホじゃないし、律人?

ぐるりと振り返ったら、律人が心底面倒くさそうにため息をついていた。