別れるための28日の蜜日

間違いなく、今の私は全身真っ赤だろう。


「うー、恥ずかし過ぎる」

思わず両手で顔を覆って呟くと、プッと目の前で吐き出された。

「何?何思い出してそんな真っ赤になってんの?」

揶揄う口調に思わず悔しくなった。

「元はと言えば律人のせいだからね!今までそんな素振りもなかったくせに、急にこんな甘くなるって反則なんだから!大体、いつの間に起きてたのよ!」

キッと睨んで言ったのに、律人は優しく笑ってぽんぽんと頭を撫でる。

「なぁ腹減ってない?百合も腹減ってるからイライラしちゃうんだよ」

八つ当たりを余裕でかわして、よっと声を出して起き上がった律人がニヤリと笑う。

「食事の前に百合食べてもいいけど?」

突然のセリフに私も急いで起きると、律人の横をすり抜けてキッチンに向かった。
ドキドキと鼓動が早まって、相変わらず真っ赤なままの頬を両手で隠しながら。