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遠くに、鳥のさえずり、波の音が聞こえる。

瞼に滲む光の眩しさに導かれて、ゆっくりと目を開けた。


「んっ……う?」

「はよ……ふう……」


目を開けると、視界いっぱいになっちゃんの顔が見える。

体を横にしたまま、なっちゃんもまだ眠そうな顔で私を見つめていた。


「おは、よう……」

「あぁ、はよ……まだ眠そーだな」


そう言って笑うなっちゃんが、私の頭を撫でてくる。

あぁ、また眠っちゃいそう……。

なっちゃんに頭撫でられるの、気持ちいいから……。


「ふにゃ………」

「おいおい……寝るな、ふう」

「んー……」


目を閉じようとする私に、なっちゃんが苦笑いするのが、なんとなく分かった。