「はい!」

強く頷けば、若菜さんが微笑む。

それに笑顔で返すと……。


「ふう、行くぞ!!」

「あっ……はーいっ」


なっちゃんが私を呼んで、手招きした。

私は、なっちゃんの傍に駆け寄り、若菜さんと克基さんを振り返る。


「若菜さん、克基さん……ありがとうございました!」

「また、来るっす」


若菜さんと克基さんに頭を下げて、私達はヘルメットを被った。


「絶対だぞ、待ってるからな!!」

「次は、2人で会いに来なさいよね?」


そう言って笑顔で送り出してくれる若菜さんと克基さん。


本当に、素敵な人たちだ。

出会えてよかった……。

遠矢くん、若菜さんに克基さん。

また、会いたい人が増えちゃったな……。