僕たちはすぐにペダルをこいで、その場から逃げたんだ……。

それ以来、麗蘭は行方不明のままだ。



……どうだ、怖かったろう?

これが、僕が実際に体験した出来事だ。


そうだ、お前、見返橋に行くのか?

ならさ、麗蘭に花束をあげておいてくれないか。

ああ、僕は行けないんだ。

麗蘭に呪い殺されてしまいそうだし、第一、僕はあの血まみれの女に1度殺害予告をされているしな。


ハハ、これでは麗蘭は死んだと、決めつけているようだな。

一応、麗蘭は行方不明という設定だから、守らなきゃな……。

これで話は終わりだ。本当に話し終えた。

…ではそろそろ失礼するよ。

次の研究があるのでね。

最後に。

見返橋にもしも行くのなら、気を付けた方がいい。

スクープのために振り向くなんて、しないほうがいいぞ…?」