探し者

「はぁ。」

やっぱり、嘘をつきすぎると、疲れちゃうな。

ガタンッと、大きな音を立てて椅子に座ったあたし。
ため息を付いていると、誰かの声がした。

「あの。みどり。」

クラスメイトの鈴木だった。

「何?鈴木君?」

「僕のこと、覚えてる?」

「小学校も一緒だった…。」

「そう。でさ、お願いがあるんだ。」

「え?」