「ふぁぁ。」

みどりが、やっと起きた。

「よく寝た。」

そうですね。
あんた、半日も寝ていたから。

「じゃあ、学校行こうか。」

―行けないよ。

「え?」

みどりは、「幻聴かしら?」と、耳を疑う。

―だって、誰もいないもん。

「は、はぁ!?」

少し怒り気味の声がした。
八つ当たりですか?