探し者

「さて、帰るか。」

と、保健室を出た鈴木を、不気味な笑顔で、笑う。

フフフッ!
最後に笑うのは、この私。
この、星乃優里よ!

私、さっきから笑ってばっかり。
そうか。
楽しみで、仕方ないんだ。
私、変わったんだ。

もう、真面目に生きなくてもいい。
真面目なお金持ちから、脱出できる。

「じゃ、あ、ね!」