学年末テストのクラスでの総合順位は、6位だった。

今までも1位を取ることはできなかったけど、いつもヒロと二人で2位か3位の順位で競い合っていたから、私の中では成績が落ちたほう。


まあ、テストの手応えも感じなかったし、ある程度の予想はしていたんだけど。


「どうしたの、灯里」


……意味わかんない。

お母さんに成績を見せると、驚かれてしまった。

確かに順位は落としたけど、それでもいい成績だと思うのに。

そうやって順位とかにこだわるの、やめてほしいな。


私がいい成績とれて、当たり前みたいに思っているのだろうか。

今までお母さんは言ったことはないけど、きっと頭のいいお姉ちゃんと私を比べているんだと思う。


「別に。たまたま調子悪かっただけだし。次はちゃんと勉強するから」