「マナ、元気そうだった?」

「うん、相変わらず。今度は三人で会いたいねって話をしてたよ」

「なかなか三人となると都合がつかないんだよね、私たち」


北川市の実家に帰った週末。

ちょうどタイミングよく唯から誘いの連絡があって、日曜日の昼に私達はランチを兼ねて会うことにした。


「たまたま今日は旦那がいないから時間が空いたけど、マナは昼だと仕事だもんね。

私もやっぱ、この子達いると夜出ていくのは厳しいし」


5歳と2歳の子を持つ唯と会うのも本当に久々だった。

しばらくは唯の子育てが忙しく、なかなか会えなかったのだ。


「もう、こうちゃん。こんなにこぼしちゃって……」


マザーズバッグからタオルを取り出して子供の口元を拭う唯をみると、すっかりお母さんの顔をしている。