気になって雪白くんを見たら、相変わらず本を読んでて我関せずって感じ。


万心ちゃんは困り果てて教室を見渡すばかり


ふと、私がよそ見する先が雪白くんだと気づいたみたいで、万心ちゃんはニヤリと笑い出した。


「あ!雪白くん、こんな大事な話し合いで本読むなんて!!

これはもう実行委員やってくれるってことだよね?賛成の人手を挙げて~!!」


「は!?っいや、そんなつもりじゃ...」

強引な万心ちゃんの声を否定しようとしたようだが、

みんなは早く決まれば誰でもいいみたいで手を挙げてしまった。