おだだは状況が分かっていないんだろう。
私の方をじっと見ている。


「ごめんね、図書館で雪白くんと会ったんだ

その時に、マフラーあげちゃったの。」


おだだにあげるはずのマフラー
おだだも気づいたみたいで、その目は悲しみの色しかなかった


「ま、亜李奈らしいな!」

そう言っておだだは家まで送り届けてくれた



螢くんは美雅ちゃんと仲直り出来たのかな?

雪白くんは赤いマフラーは美雅ちゃんの作ったものって知ってるのかな?

美雅ちゃんは、もしかしたらまた雪白くんに慰めてもらっているのかな?


『棗が彼氏ならよかった____』


図書室でら吐き捨てた言葉が現実に、



ならない、よね?


不安になったけど、私は雪白くんの連絡先なんて持ってないから、聞くことも出来ず


そのまま眠りに落ちた