「あら、意外っ!」
そりゃ、噂ぐらい耳にしますよ。
キラキラ可愛い笑顔振り撒きながらも顔はかっこよくって。
一年なのに身長はもう170センチ超えていて
程よい肉付きで細身の身体を嫌いな乙女は私の知る限りいないね
そのルックスだけじゃなくって愛嬌も兼ね備えてる訳だからモテてるらしい。
・・・穂高先輩程じゃないと思うけどっ
「そーんなモテモテな2人の板挟みとか少女漫画のヒロインみたいでいいじゃなーい♡」
「"板挟み"って、入谷くんはともかく穂高先輩は私なんて眼中にないって」
「ほーんとうにそうかな?」
「ん?」
意味深なセリフを放ち、かよちんはニヤニヤしながら校舎の方を指差した
私は不思議に思いながらも指差す方へ視線を移すと
「ーッ!//」
化学室から笑顔で軽く手を振ってくれている穂高先輩

