「由希!!」


先ほどまで
聞いていた、

聞きなれた声に、

私は、
フリーズしていた
体を
声の主の方へと動かす。

「黒斗。

 どうしたの?」

「遅いから…

 心配して…」

「そっか、
 ありがと。」


そう言うと、
私は、また

ニコッ

と笑った。

すると、
黒斗は、
また、

赤面して、
俯いてしまった。