ハートに触っちゃダメです!


「浅見さま?

泣いてらっしゃるの?」


一香がオロオロしだし

それでやっと自分が泣いてるって気づいて


泣くつもりなんかなかったのに


「浅見さま泣かないで!」

一香まで泣きそうになってる。


「ゴメン、一香。

違うの


違う・・・」


何か言い訳しようって思ってみても


もう

ノドが詰まって言葉も出ない。


「浅見さまが泣いてるのは、あの男のせいですわね?

なんてこと!」


一香が拳を握りしめ

目の前に丸瀬先生がいたりでもしたら

構わず殴りかかりそうな


そんな雰囲気で


「本当に最低の最悪のどうにもならない男なんです。

あんな男

浅見さまには相応しくないないのに!」



「ちょっと待って!

相応しいかどうかなんて一香が決めることじゃないよ!」


一香の本当の気持ちがどうあれ

今ここでウソでもそんな風に丸瀬先生を悪く言われたくない。


「浅見さま、一目惚れも分かりますけど」

「一目惚れなんかじゃないから!」



「えっ!?」


「あっ・・・」


シーンとなった


私と一香


「それじゃあ・・・」

「だから・・・」

二人して何かを言いかけた時―――