ハートに触っちゃダメです!

真夜中―――

窓の外

丸瀬先生が姿を見せた。


この前と同じ

ヒラリと私の部屋に飛び込み


ベットの上で超リラックス


「ホント言うとさあ・・・

教師なんかちょっとだけやってすぐに辞めようって思ってたんだ。」


「だったらどうして?」


「あの人に借りができてさあ・・・

お礼奉公ってやつ?

しかもその借りが追加になってさあ・・・」


「追加の借り?」


本当は、レイカさんから聞いてて分かってるけど・・・

分からない振りしてそのまま聞いた。


「ああ、最初のときにも動いてもらった。

学校関係者に知り合いいるって言うから。

同じく妹の方のときもで・・・

俺ってさあ・・・

年季が明けてなかったわけ。」


もうその『年季』の意味も分かってる。


「丸瀬先生は、今でも教師を辞めたいの?」


さっき窓から入って来てすぐに丸瀬先生の謹慎処分が解けたと聞いた。


本当にあの紙切れ一枚でそうなったんだと私は知ってる。


でも、辞めなくてよくなった本当の理由を丸瀬先生に知れちゃいけない。



私は、ただ平静を装うしかない。



「う~ん・・・・どうかな?

つか、浅見がいるから今は辞めたくない感じ?

それに知ってるだろ?

俺の家・・・」


ああ・・・

「丸瀬先生の女装キレイだったよ?」


それに執事姿も・・・ね。



今となっては懐かしい思い出のひとつ。


そう・・・思い出