こんなの丸瀬先生じゃないよ!
謝るなんてらしくない。
そう思って
「丸瀬先生切って。」
畳の上に落ちてたハサミを拾い上げて丸瀬先生に渡した。
「え?切って・・って?」
「そう、このままじゃ変でしょ?」
右側の長いままの髪を持ち上げ左側と同じにしてと丸瀬先生に見せた。
大したことではないと
そう丸瀬先生に思わせようと普通に明るく
すると
自分の手の中のハサミ
それをジッと見つめ丸瀬先生が躊躇い
その姿さえ
私には見ていられない
「スパッ!とやっちゃってください。」
平気そうに私が言うと
丸瀬先生が私の髪の毛
一房
そっと手にとって
そのまま
自分の唇に押し当て
「ごめん。」
それは
聞こえるか聞こえないかの声

