「ヤバかったな。」
父親がうちに入るのを見届け
シートにちゃんと座りなおした丸瀬先生に
「『コソコソするつもりない』とか言っちゃって結局ビビッてるんじゃないですか?」
と
ちょっとだけ嫌味
言ったら
「その小賢しいこと言う口
閉じさせてやろうか?」
と
すぐさま顔を近づけてきた丸瀬先生
やばい!この密室!
「あっ、お父さん!」
ウソ言うと
「えっ!!」
サッ!と私から離れ
本気で隠れる
「丸瀬先生・・・」
少し軽蔑の眼差し送ったら
「普通隠れるだろ?」
と
開き直る丸瀬先生
「へぇー、そうですか?」
さっきは『コソコソするつもりなんかない』の言葉に少しだけカッコいいとか思いそうな私がいたけど・・・
「だ、だいたいなあ、浅見がサッサと出て来ないから・・・」
ブツクサ言う
「俺だって浅見の父さんに会うならちゃんとした格好をしてだな・・・」
何言ってるの?
「浅見の父さんだって心の準備ってもんがいるだろ?
普通そうだろ?」
はいィ?
「何言っちゃってるんですか?」
「だから・・俺と浅見が付き合うにあたってだな・・」
「付き合うってまだ言ってません!」
なんか・・・勝手に話進んでない?
「じゃあ、浅見の答えを聞かせろよ。」
えっ!?

