ハートに触っちゃダメです!


廊下に出ると

「担任の先生からよ。」


電話の子機を持った母親がいた。


「担任?・・・」

それって・・・


「どうかした?」


そのままそこで私の様子を窺う母親に

「ありがと。」

と言って


すぐさま自分の部屋に戻る私



パタンと部屋のドアを閉めて


「もしもし?」

小声で言うと


「何で勝手に帰るんだよ?」


受話器の向こうで不機嫌な声



それは

「丸瀬先生・・・


何でうちに電話してくるんですか?」


こっちも不機嫌な声で返すと


「浅見・・お前がケータイ持ってないからだろーが!」

とキレぎみな丸瀬先生



ったく!

人のケータイ捨てたの誰よ?


こっちがキレそう。


「バイト代もらってないんですけど?」


それがなけりゃケータイも買えない。


「ああ、そうだな。今から払うから出て来い。」


はあ?

出てこい?


「今さ、浅見んちの前にいるから出て来いよ。

じゃあな。」


うちの前?


「ちょっ・・」


何も答える間もなく

ツーツーツー

電話は切れて・・・