「物に当るのやめろよな。」
言いながら私のケータイの残骸
拾う丸瀬先生
拾いながら
「ちょっと頭使えば済むことだろ?
浅見って常識ないよな~。」
とか言って
拾い集めた残骸
ポイ!
―――って
「ちょっと!」
いくらなんでも
ゴミ箱に捨てる?
「どうにもならんだろ?」
そうかも知れないけど
だからって
「なんの断りもなしに捨てませんよね、普通なら!」
「捨てたぞ。」
「・・・・。」
『捨てたぞ』って・・・今さら言えばいいって問題じゃないでしょ?
なのに
これでいいだろ?と言わんばかりの顔
丸瀬先生の方が、常識ないんじゃないですか!?
「常識ないって人に言いますけど、丸瀬先生だって・・」
「俺は、あるぞ。
浅見は、常識いぜんに脳みそがないけどな。」
なっ・・・なんだとぉ!
「親には内緒の彼氏との旅行だから『部活の合宿』って口裏合わせてくれって、奈良坂にも頼めばよかっただけのことだろ?
奈良坂だって、そう言われたらそれ以上の詮索なんかしないだろ?」
「そ・・・そうか。」
思わず納得・・・
しそうになりながら
「丸瀬先生、わる知恵を生徒につけてどうするんですか?」
かりにも教師でしょ?

