「ホントに今のダレ?」
しっかりゆりちゃんに聞こえてるし・・・
何て言えばいいのよっ!?
「えっと・・と、友だち・・
ってゆ~か・・・知り合い・・・」
「は?彼氏とお泊り旅行なんでしょ?」
「か、彼氏じゃないよ。」
お泊り旅行でもない
「じゃあ何?部活の合宿とか言っておかしくない?全部バレバレだってば。」
やっぱり?
「浅見んちのママさん『急に部活はじめたみたいよ。』とか言って信じちゃってるっぽかったけど、私がそんなこと信じると思う?」
普通は・・信じない・・よね?
・・にしても
うちの親って・・・
「浅見んちの親ってのん気だよね?
男の人が電話してきて『これから部活の合宿に行きますから。』って言ってたって。
『顧問の先生だったみたいよ。』なんて全然疑ってもいないんだからあり得なくない?」
うん・・・あり得ない
年ごろの娘の心配なんか全然してない・・みたい
「うちの親って放任だから・・・」
「みたいだね。簡単にダマせるよね?」
ってゆりちゃん
「べ、別にダマしてなんかない・・・し」
語尾が小さくなる私
実際、私がついたウソじゃないし・・・
丸瀬先生が勝手に『部活の合宿』とかって言ったんだし・・・
と思いつつも
丸瀬先生が親に連絡したからって自分で何のフォローもせず
ゆりちゃんからのメールも見ず
この状況をちょっとだけど
そう
ちょっとだけ楽しんでた
そんな自分
後ろめたくない訳じゃない
そんな私に・・・

