そして、夕方近く・・・


車は何も無い空き地の前に停まって



どうしたのかな?

ここが実家なわけないよね?



とか思っていると



車を停めて丸瀬先生

何も言わずに車から降りて

無言でその空き地を見てた。



その表情は・・・『驚愕』って感じ?


うん、まさに“驚愕”って言葉がぴったり。


驚いて言葉もないような丸瀬先生。



どうしたんだろう?

ここに何があったの?



すっかり後ろで寝ていたうららが


「う~ん・・・もう着いたの?」


そう言って

窓の外を見て


うららも


「ええっ!?ここ・・」

とか

驚いた様子で



「どうしたの?二人とも変だよ?」



聞いた私に言ったうららの一言



「うちがなくなっちゃったっ!」



え?


うちって?


無くなったって?



実家が無くなったってこと?