「ええと。今日も来てないのか結衣の奴」「ええ、気分悪いそうで」結衣の担任と亮は職員室前で話していた。「大丈夫かな。あいつがこんなに休むなんて初めてだし」「心配か」亮の後ろから急に声がした振り返るとそこには、ファイアーレインの二族トップの冴山 狼竜(さえやま おおり)がいた。名前通り狼男だ。「うわぁ、びっくりした。驚かせるんじゃねぇよ。」亮はイラッとして言った。「すまん。で、結衣のことか。あいつ絶対何か隠してる」「でしょう」狼竜の隣から一人の女子が、現れた。三族副トップの和縁 妖澪(あえん ようみ)で、緑の妖精とマーメイドのハーフブラッド。「そうそう」四族トップの山々 聡も現れた。種類は、不死身。
「うわぁ、次々から湧いて出てき上がって。」亮は驚いて後ろの壁にぶつけた頭を擦りながら言った。「悪い悪い」聡は、反省なしで言った。「これでぜんい」「ちょっと待った」壁の向こうから声がしたのと同時にスーッと平山 杏奈が現れた。トップの右利き使いの魔法使い。
「おー、杏奈ちゃん」亮は先とは違う優しい感じで言った。杏奈は実は、亮の彼女だ。「亮君私のこと忘れてたでしょう」杏奈は、亮の手を握りながら言った。「もうそこイチャイチャしない。とにかく、結衣ちゃんのことが最優先だそれにこのことには…」「ブラックナイトも関係しているな」狼竜の言ったことの続きを聡が終わらせた。「あー」狼竜は頷きながら言った「でも」