「え〜っと棚の整理と、ベッドシーツ直すのと、あとは……なし」


水曜日、放課後。


普段だったらとっくに帰ってるはずのこの時間に、
わたし清水小春(しみずこはる)は、なぜかひとりきりで保健室の掃除をしている。


「………多い、多すぎる。もう絶対1時間じゃ終わらないよ〜…」


手元にある、保健室の掃除のチェックリストを見て、はぁと盛大なため息をつく。


「なんで昨日掃除忘れちゃったんだろうぅ〜〜〜〜」


思わずそう叫び、両手で頭をわしゃっとする。


そう、わたしは昨日保健室の掃除当番だったのに、1人だけすっかり忘れて帰ってしまい、


罰として、ひとりきりで保健室の掃除をやらされています。