「ちょっと…、来てください」
わたしは男の人の手をそっと掴むと、強引に立ち上がらせて、すぐそこの手当て台の側へと座らせた。
ここに来てそういえば、と男の人のうわぐつを確認すると、赤色のラインが入っていて、
わたしの1つ上の高校2年生だということがわかった。
………先輩か、どうりで女の子の扱いが手馴れているわけだ……。
蜂蜜色の先輩の方を見ると、先輩もこちらをじぃっと見つめて、聞いて来た。
「手当て、できるの?」
「一応。わたしが良く怪我するので」
そう答えると、先輩は「良く怪我するんだ」と呟いて肩を震わせて笑っていた。
「……」
………この人、薄々気づいてたけど、超嫌な感じ…っ!

