水曜日の、放課後、保健室。


夕日が、綺麗な先輩の蜂蜜色の髪の毛を、更にキラキラと反射させる


「抱きしめてもいい?こはる」


先輩が、わたしの肩に腕を乗せて聞く。

「抱きしめてもいい?」なんて聞いてくるけど、もはや抱きしめる一歩手前の体制だ。



「………」


わたしが何も答えないでいると、先輩はハハッと笑って、真っ赤になっているであろう耳にキスを落とす………



「……こはるのこと、多分好き」



蜂蜜色を身にまとった先輩と、ふたりきり