「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
午前8時。
私の気分とは裏腹に、明るく照らす太陽に出迎えられながら私は家を出た。
なんだか今日はだるいというかなんというか…
生理かな?
そんな感じで、朝から気分下がりまくりで歩くこと10分、私は信号の前で立ち止まっていた。
学校まであと少しだけど、気持ち悪い…
本格的に具合が悪くなってきちゃった。
どうしてだろ、昨日はなんともなかったのに…
早く学校に着かないと、やばいかも。
早く青になってよ〜!
「あれ?結花」
背後から聞こえたその声は、同じクラスの都倉恵里香。
少し息が上がってるけど、走ってきたのかな?
「あ、おはよ」
私は振り向きざまに言う。
「おはよーって、大丈夫?!顔色最悪だけど、具合悪いの?」
私に向かって駆け寄り、心配そうに背中を摩ってくれる恵里香。
「うん…なんか気持ち悪くて」
「なんで学校来たの!休まないと」
「そのうち良くなると思って」
「ダメだよそんなんじゃ!保健室行こ」
「うーん…」
そうこうしてる内に、信号は青に変わっている。
私は恵里香に庇われながら、もう見える距離にある学校へと歩き始めた。

