「じゃあやるってことでいいんだよね、真希も大丈夫?」
私が真希の方をちらりと見る。
真希はやっぱり釈然としないようだったけど、なんとか納得してくれたようだ。
「まぁ、みんながいいなら…」
そう言って、こくりと頷いた。
「それで、鬼はどうすんだ?」
陵汰が走るために軽くストレッチを始めながら言った。
「あぁ、それならさっきのくじで決めたんだ。鬼は7番を引いた人に頼もうと思う。」
優介はポケットから回収したくじを出して見せる。
「ふーん」
「うわ…俺じゃん鬼」
話を聞いていた翔が、あからさまに嫌そうな顔で名乗り出た。
「じゃ、頼んだぜ」
「俺が走るの苦手なの知ってて言ってるの」
「じゃあもうそろ始めようか!」
時刻が午後5時を回った時だった。
全員が走る準備を整えたところで、玻璃が呼びかける。
「最初の鬼は翔ね!で、放送係は恵里香。放送は先生にバレないように、会議室と同じ並びの教室と廊下には流さないから。そこに隠れる人も、大声出したり足音立てたりしないこと!真上の階も一緒だからね。放送に必要な連絡は、恵里香にメールして、そしたら恵里香が流してくれるはずだから」
ここまでをいっきに話し終えた後、玻璃もポケットに入れていたポーチやらをバックにしまい階段に置いた。
「恵里香あんなにやりたがってたのに放送係かよ…」
「しょうがないわよ、1年の時放送委員だったんだから。私以外誰もできないからね」
恵里香は残念そうに言うと、ケータイの通知をバイブレーションから音ありに切り替えた。
なんだろう、久しぶりだからか。
すごい胸がざわついてくる。
(最初はどこに隠れようか)
(どこに逃げようか)
(翔なら追いかけられても大丈夫か)
いろんな考えが頭の中を駆け巡る。
あ…思い出した。
「ルールはさっき言ったのと一緒!時間は40分間。じゃあ行くよー」
私、見たんだった。
「よーい、」
これと同じ
「どーーーーん!!!!!!」
カクレオニの、夢

