「樫和第一高校 カクレオニ…」
ここら辺の土地の都市伝説や噂を集めたサイトのようだった。
その画面中央部に書いてある。
白い背景に黒文字。
どこにでもあるようなレイアウトのそれは、異様な不気味さを醸し出して煌々と光を放っていた。
「なんだこれ、内容は?」
「実はこの画面、携帯のバッテリーが切れそうだったから慌ててスクショしたの。だから内容まではわからないんだ。サイト自体も間違って広告開いた時に見たやつだから、サイト名もわかんないし、探しても見つからない」
真希が携帯をポケットに戻しながら答える。
確かに写真だった。
「そうか…」
陵汰は少し残念そうに肩を落として呟いた。
確かにこの記事はすごい気になる。
だけどこれじゃあ信憑性も無いし、はっきり言ってどこにでもあるようなサイト。
作り話でも可笑しくない。
むしろその可能性の方が高いんじゃ…
「私たちただ楽しそうだなーって思ったから、先輩から聞いた方法で試してみようと思ったの。そしたら優介くんが詳しかったから、みんな誘ってやろうってことになって」
玻璃は自分が言い出したことが「怪しい」ことのように扱われたからか、バツが悪そうに自分のつま先を見つめて言った。
少し口が尖っているのは、優介に頼っりたい時のいつもの癖だ。
それを察した優介は、玻璃をかばうように言い出した。
「俺たち知らなくてよ。みんなが嫌だってんなら、今日は学校出てマクドにでも…」
「これ…本当だったらすごくない?」
「恵里香…」
みんなが真希に近づいていた中、恵里香だけは階段の一歩手前でニコニコと笑っていた。
「真希ちゃんは心配してるみたいだけど、そんなの本当かどうかなんてやって見なきゃわからないじゃない?」
どこか楽しそうな恵里香は、スカートを翻して階段を上がっていく。
1…2…3…4…5
タンタンとリズムを作って上った5段目。
恵里香はそこで足を止めると、くるり振り返った。
「玻璃と優介くんだって、せっかく誘ってくれてこうして集まってるんだから、何もしないで帰るなんて寂しいよ」
「そうだけど」
翔は何か考えるように、恵里香を見上げた。
「今日は会議でうるさくしたらバレるだろうし、それで怒られたら何にもならないだろ?」

