「結ー花ー!」
「わっ!」
驚いて慌てて振り返った私に飛びついてきたのは、
「は、玻璃…」
「えへへ、おはよー!」
「おはよう」
子供っぽい笑顔を浮かべて私から腕を解くと、そばに立っていた優介の元へ。
そしてすぐさま向き直ると、今度は目をキラキラさせながら、身を乗り出してこう続けた。
「陵汰、もう結花にあのこと言った?」
「あぁ、言った」
陵汰が身体の向きを変えながら答える。
「それより優介、玻璃、あれどういうことだよ?」
「だから、それは来てからのお楽しみだっていってんだろー」
優介が陵汰の横で、やれやれという風に手を広げてみせる。
「そ!さっき聞いたら、真希も翔も来るってさ」

