「そんな……琉斗の足は……?」


今まで聞いたことがないほど情けない大雅の声。


周囲が大雅の声に耳をすませているのがわかる。


呼吸をすることも申し訳ないような緊張感。


一瞬大雅が息を飲む声が聞こえてきた。


次の瞬間大雅はスマホを手から落とし、体を丸めて大声をあげ、泣き始めたのだった……。