ここ最近愛と紀子は以前のように仲良くなっていたため、すっかり忘れていた。


そういえば2人の関係はなぜだかリセットされていたんだっけ……。


「……切リ取リマスカ……」


あたしは小さな声で呟いた。


大雅の練習風景を撮影することに夢中になっていたため、あのアプリも最近全く見ていない。


「どうしたの、心?」


紀子が首を傾げてあたしを見る。


「ううん……なんでもないよ」


あたしはそう言い、左右に首をふったのだった。