そんなに昔の事を引っ張り出されるなんて思ってなくて、あたしは自分の顔が赤くなるのを感じていた。


「そんなこともあったけど……でも、今はそんな大きな勘違いはしないよ」


「今だって大して変わらないだろ」


大雅はそう言い、あたしの頭をポンッと撫でた。


「それより、次の試合はちゃんと見に来いよ?」


「わかってるよ」


あたしはそう言い、スマホに触れていた手をポケットから出したのだった。