「お母さん、お客さん?」
あたしは軽快なリズムで階段を下りて行き、玄関先に立っているお母さんにそう聞いた。
「それが、開けてみたら誰もいないのよ」
お母さんは不思議そうな顔をしている。
あたしは外を覗いてみた。
そこに人影はなく、朝の涼しい風が吹いていた。
「いたずらかな? いきなり玄関を開けるんじゃなくてモニターで確認してからじゃないとダメだよ」
「そうね。チャイムが鳴ったらついそのまま出ちゃうのよねぇ」
そう言い、お母さんは苦笑いを浮かべる。
そんなお母さんを見てあたしはため息を吐き出した。
「ところで心、目が真っ赤よ? こんなに早い時間に起きているし、どうしたの?」
そう聞かれて、あたしは自分の目をこすった。
「昨日部屋でDVDを見てたら眠れなくなっちゃんだよねぇ。すっごい感動もので、もう大号泣なんだから」
あたしは夜中中見ていた映画を思い出してまた泣きそうになってしまった。
だけどなんでだろう?
あんなに感動したのに関わらず、それがどんな映画だったのかを思い出す事はできなかったのだった。
あたしは軽快なリズムで階段を下りて行き、玄関先に立っているお母さんにそう聞いた。
「それが、開けてみたら誰もいないのよ」
お母さんは不思議そうな顔をしている。
あたしは外を覗いてみた。
そこに人影はなく、朝の涼しい風が吹いていた。
「いたずらかな? いきなり玄関を開けるんじゃなくてモニターで確認してからじゃないとダメだよ」
「そうね。チャイムが鳴ったらついそのまま出ちゃうのよねぇ」
そう言い、お母さんは苦笑いを浮かべる。
そんなお母さんを見てあたしはため息を吐き出した。
「ところで心、目が真っ赤よ? こんなに早い時間に起きているし、どうしたの?」
そう聞かれて、あたしは自分の目をこすった。
「昨日部屋でDVDを見てたら眠れなくなっちゃんだよねぇ。すっごい感動もので、もう大号泣なんだから」
あたしは夜中中見ていた映画を思い出してまた泣きそうになってしまった。
だけどなんでだろう?
あんなに感動したのに関わらず、それがどんな映画だったのかを思い出す事はできなかったのだった。