あれから学校へ行ったんだろうか?


だとしても今までだって隠れてメールくらいはしてくれていた。


今の大雅なら、教室を出て電話に出るくらいの事してくれそうなのに……。


「なんだよ、お前でも連絡つかねぇのかよ」


金髪の男が苦笑してそう言った。


「い、今はきっと授業中だから……」


きっとそうだ。


だから電話に出られないのだと、自分自身に言い聞かせる。


じゃないと不安で胸が押しつぶされてしまいそうだから。


「わかった。それなら明日の夕方まで待っててやるよ。ただし、送れたらお前の彼女を出せ。あいつにそう伝えておけ」


金髪男と緑髪の男はそう言うと、笑い声を上げながらどこかへ消えて行ってしまったのだった。