「写真まですり替えるなんて、ちょっとやりすぎじゃないの?」


ため息まじりにそう言うと、大雅が「お前、さっきから何言ってんだよ」とあたしの肩を叩く。


「なにって、みんなであたしを騙して遊んでるんでしょ?」


「騙すって……。お前なぁ、今日ちょっとおかしいぞ? 愛と紀子は確かに俺たちと仲がいいけれど、お互いを認識してはいなかったんだ」


「だって、2人ともあたしの誕生日会に来てくれたじゃん!!」


それなのに認識がないなんておかしすぎる。


「確かに行ったけれど、あまり話さない子たちも沢山来てたから、誰が来てたのかわからないかも」


愛が眉をよせてそう言った。


「あまり話さないって……クラスメートだよ?」


「そうだけど……」


愛はそう言い、俯いてしまった。


「ちょっとやめなよ心。みんなが心みたいに沢山友達がいるワケじゃないんだから」


愛の様子を見た紀子があたしを睨んでそう言って来た。


「な……んで?」


なんであたしが責められなきゃいけないの?


そんな言葉が喉の奥から出かかる。


だけど言えなかった。


紀子も大雅も、あたしを睨んでいたから……。