記憶の片隅にある、少しの思い出。
だけどそれは、消えることのない素敵な思い出。
初恋だった。
小さな頃の、勘違いと本気の境目くらいの気持ち。
隣の家に住むかっこよくて優しいお兄ちゃん。
その頃学生だった彼は、友人や勉強に充てるはずだった休日を私にくれた。
一人っ子の私にとって初めは理想のお兄ちゃん。
しかし、時が経つにつれ、私の成長途中の小さな心臓はトクリトクリと大きく跳ねた。
小さいながらもそれを恋だと認識する。
そして小学校入学式。私はお兄ちゃんの家で、告白をした。
ーーーわたし、しょうらい。おにいちゃんとけっこんするねーーー
お兄ちゃんは優しく答えた。
ーーーじゃあ、こうしよう。大人になっても、気持ちが変わらなかったら、その時考えようーーー
あの時の言葉を彼は覚えてるだろうか。
そして未来の私も、それを忘れないでいるだろうか。
だけどそれは、消えることのない素敵な思い出。
初恋だった。
小さな頃の、勘違いと本気の境目くらいの気持ち。
隣の家に住むかっこよくて優しいお兄ちゃん。
その頃学生だった彼は、友人や勉強に充てるはずだった休日を私にくれた。
一人っ子の私にとって初めは理想のお兄ちゃん。
しかし、時が経つにつれ、私の成長途中の小さな心臓はトクリトクリと大きく跳ねた。
小さいながらもそれを恋だと認識する。
そして小学校入学式。私はお兄ちゃんの家で、告白をした。
ーーーわたし、しょうらい。おにいちゃんとけっこんするねーーー
お兄ちゃんは優しく答えた。
ーーーじゃあ、こうしよう。大人になっても、気持ちが変わらなかったら、その時考えようーーー
あの時の言葉を彼は覚えてるだろうか。
そして未来の私も、それを忘れないでいるだろうか。