教室に戻る途中の廊下で、担任と知らない女の子が話しているのが見えた。 洋二が素通りしようとした僕のかたを掴み、 「ぜってーあれだよな!…結構かわいくね?」 とにやにやしながら言った。 洋二の声が大きかったのか、女の子はちらっとこっちをみて、ペコリとお辞儀した。 僕もペコリとお辞儀をすると、洋二が 「やべ~…タイプかも」 と、まだにやにやしながら言った。 僕は女の子と担任の後ろを通って、教室にはいった。 女子が使ったのであろうシーブリーズのにおいが、まだ教室中に残っていた。