少年Bのわが街

一歩ずつ
なんだか遠のいていくような
桜並木の
ゆがむ現実


歩道橋
渡ったところで後ろから
不意に誰かに
ぶつかられた


くちもとに
かすかに笑みを浮かべながら
見たことあるのが
走って行った


前を向いて
俺はまっすぐ
歩いている