つきぬける
晩秋の風、冷たくて
前も後ろも
壁があるだけ


夕暮れを
秋の香りが包む頃
俺の街には
俺がいたんだ


ある時は
強い心を持てなくて
逃げ出したかった
俺の街から


秋のそら
ざくろのように
割れました