あぁ…私死ぬんだ… ……其れも、悪く無いかな… だって死んだらやっと陽に………ーー そう思っていた筈なのに妙に現実味があり、先程の拳銃の焦げ臭さも、そして血生臭さも鮮明に漂っているのが解る。 まさかとは思ったが撃たれたのはなんと紫吹の方だった。 銃声を聞いてから間もなくして紫吹は大きな血溜まりを作ったのを最期に二度と起き上がる事は無かった。 でも一体誰が…? 香音がそう思った矢先直ぐに其の人物は店の中に入ってきた。