「乗り換えちゃいなさいよ。」
美樹が言う。美樹なら絶対に乗り換えるだろう。葉子は何も言わない。
「違うの。もう終わったの。」
私は力なく笑った。
3回目の食事で、その男は私の現在の彼のことを尋ねた。嘘のつけない私は全て正直に答えてしまった。
「千尋さんの彼はどんな人なの?どのくらい付き合ってるの?」
「大学2年からだから、7年になるかな。」
「7年!ながっ。」
「先週末にプロポーズされた。」
笑っていた男の顔が硬直して、茫然と私を見た。
「。。。。。なんだよそれ。」
でも私、貴方を好きになりかけてる。貴方がやめろと言ってくれるなら、プロポーズを断っても良い。いいえ、断りたいの。断れと言って欲しい。その時は一瞬だけど、本気でそう思った。
「千尋さん。それはダメだよ。」
厳しい顔と口調でその男は言った。
「でも彼がいるって、私、ちゃんと言ったよね?」
「だってそれ、普通の彼氏じゃないじゃん。」
「でもまだ。。」
結婚はしてないよ。私は貴方に恋をしたの。好きになったのに。
「彼と、幸せになりなよ。」
優しく笑いながら、そう言ったきり、彼の視線はもう私をとらえなかった。
美樹が言う。美樹なら絶対に乗り換えるだろう。葉子は何も言わない。
「違うの。もう終わったの。」
私は力なく笑った。
3回目の食事で、その男は私の現在の彼のことを尋ねた。嘘のつけない私は全て正直に答えてしまった。
「千尋さんの彼はどんな人なの?どのくらい付き合ってるの?」
「大学2年からだから、7年になるかな。」
「7年!ながっ。」
「先週末にプロポーズされた。」
笑っていた男の顔が硬直して、茫然と私を見た。
「。。。。。なんだよそれ。」
でも私、貴方を好きになりかけてる。貴方がやめろと言ってくれるなら、プロポーズを断っても良い。いいえ、断りたいの。断れと言って欲しい。その時は一瞬だけど、本気でそう思った。
「千尋さん。それはダメだよ。」
厳しい顔と口調でその男は言った。
「でも彼がいるって、私、ちゃんと言ったよね?」
「だってそれ、普通の彼氏じゃないじゃん。」
「でもまだ。。」
結婚はしてないよ。私は貴方に恋をしたの。好きになったのに。
「彼と、幸せになりなよ。」
優しく笑いながら、そう言ったきり、彼の視線はもう私をとらえなかった。


