って、何考えてるのわたし!! 当たり前のことじゃない!!わたしはただの後輩なんだから……。 「……神妙な顔して、どうしたの」 遠藤先輩はそう言ってまっすぐわたしの目を見てきた。 わたしはへらりと笑って、首を左右にふる。 「なんでもないです。ただ、どうやったらこんなにおいしいオムライス作れるのかなって考えてて」 「そっか。じゃあ美味しいオムライス作れるようになったら食べさせて」 そう言われてうなずくと、先輩は穏やかに微笑んだ。